ソーシャルメディアの利用について戸惑いの声を良く耳にいたします。「Twitterでツイートしても何の反応もない」「YouTubeにMovie上げても視聴されない」。その多くが「どのように使えば売り上げに繋がるか?」という意味の疑問です。
ソーシャルメディアを、無料の宣伝媒体と捉え販売促進・プロモーションツールとして考えるのであれば、利用効果を得る事は全く出来ないと断言しても良いでしょう。そもそもソーシャルとは「社会的な、社交的な」という意味の言葉です。実際の社交の場にビジネスを持ち込むと”場違い”な雰囲気になるのと同じで、ソーシャルメディアの場で「売り買い」のような直接的なビジネス情報を投げかけても反応は鈍いでしょう。それは「そっと顔を背けられている」証拠です。
では、ソーシャルメディアをどの様に使えばビジネスへの効果が上がるのでしょうか?
その答えは「パブリックリレーションズの精神」です。企業が、ソーシャルメディアを利用するにあたり、「様々なステークフォルダーとの良好な関係を構築し維持するためのコミュニケーションツール」と捉え利用するならば、素晴らしい利用効果をもたらすことになるでしょう。
私たちレピュテーションマネジは、ソーシャルメディアリレーションズというコンセプトを提唱し、ソーシャルメディア利用促進を支援しています。
Ustreamは、映像を配信するためのWebサービスの一つです。(http://www.ustream.tv/)Ustreamは、米ユーストリームによって開発されました。YouTubeのような単なる動画配信ではなく、生中継の用途に強みを持つ映像配信サービスです。USB接続のカメラとパソコン、インターネットに接続できる環境があれば、誰もがどこからでも生中継できてしまうという驚きのソーシャルメディアです。
生中継の発信元となる端末は、パソコンでなくてもよいのです。専用アプリケーションをインストールしたiPhoneやAndroid端末といったスマートフォンからでも生中継ができるのも大きな特長です。
Ustreamの知名度を上げるきっかけとなったのは、2009年1月に米国において、オバマ大統領の就任式典の生中継で利用されたことです。それから爆発的に利用者が増え、2010年4月時点での1カ月間のサイト来訪者数は1億1000万人を超えたというデータがあります。4月末にはWebサイトのメニューなどが日本語で表示されるようになり、使い勝手が向上。同時期に日本政府の「事業仕分け」の生中継にも使われました。今年1月時点の日本からのサイト来訪者の割合は全体の8.9%でしたが、今はさらに増えていると思われます。
Ustreamは機能強化を続けています。なかでもTwitterとの連携機能は注目度向上につながっています。ユーザーは生中継の画面の横に用意されたTwitterの投稿欄を使うことで、同じ生中継を見ているユーザーと情報を共有できます。これにより、TwitterユーザーがUstreamの視聴者を増やしていくという状況を作り出しているのです。
Twitterは、ブログ・SNSとチャットの中間のような特性を持つコミュニケーションシステムです。各ユーザーは140文字以内で「つぶやき」を投稿し、投稿ごとに固有のURLが割り当てられます。自分専用のサイト「ホーム」には、「タイムライン」と呼ばれる自分の投稿とあらかじめ「フォロー」したユーザーの投稿が時系列順に表示されています。メールやIMに比べて「ゆるやかな」コミュニケーションが、フォローワーによって成立し生まれてゆきます。
新たなフォローワーもとめる時は「キーワード検索」すると「キーワードを含んだ投稿」のタイムラインが生成され、「キーワードを含んだ投稿」でつながったグループが自然発生していきます。同じキーワードを含んだ投稿をすれば、グループに参加することもできます。「トレンド」により、いま多く投稿されている「キーワード」を知ることができるでしょう。
投稿や閲覧はサイト上で行うほか、便利な機能を備えた各種のクライアント、クライアントウェブサービスが公開されており、それらを利用して行うこともできます。Ubuntu 10.04以降では標準でマイクロブログクライアントのGwibberが搭載されており、デスクトップ環境に統合されています。BlackBerryやandroidといったマルチタスクのスマートフォンでは、フォローした人のつぶやきがプッシュ型で端末に着信をするアプリケーションなども存在します。マスメディアでは、Twitterの説明として簡易投稿サイトなどと表記されています。
YouTubeとは、2005年2月に設立された米ネットベンチャーYouTube社が運営する、動画コンテンツ共有Webサービスです。会員登録をすることによって誰でも容量100MB、再生時間10分以内の動画ファイルをアップロードし公開することができます。YouTubeで公開された動画ファイルは会員登録をしていないユーザでも無料で閲覧することができます。閲覧したい動画のキーワード検索も行うことができ、会員登録したユーザはさらに閲覧した動画に対するコメントを投稿したり、動画を5段階で評価したりといったこともできます。
YouTubeは手軽に動画ファイルの配信および閲覧が行えるため人気を集めており、YouTubeへのアクセス数は増え続けています。2006年3月時点で米国内からのアクセスが1ヶ月あたり800万、日本国内からのアクセスも1ヶ月あたり200万に上るといわれています。
YouTubeにアップロードされた動画はFlash形式でストリーミング再生により公開されており、動画ファイル総数は4000万で毎日3万5000ずつ追加されているという説もあります。YouTubeで公開されている動画の内容は、個人の撮影したホームビデオなどの他に、テレビ番組やアニメ作品、音楽プロモーションビデオなどの著作物も多く含まれています。2006年10月にはYouTube社がネット検索大手のGoogle社に買収され、現在は同社の子会社となっています。
北米の大学生向けに特化したことで高い人気を獲得したソーシャルネットワーキングサービス(SNS)です。登録ユーザ数は、2006年時点で900万人と発表されています。
Facebook創設者のMark Zuckerberg氏は、ハーバード大学在学中の2004年、ハーバード大学の学生向けのSNSとしてFacebookの運営を開始しました。Facebookは運用開始後数週間でハーバード大学の学部生の半数以上を獲得し、その後全米の大学に対してサービスを拡大してゆくこととなりました。当時、参加者は大学生に限定されており、ユーザ登録を行うには教育機関であることを示す.eduドメインのメールアドレスが必須でした。
Facebookは大学生限定のSNSとして急成長し、かなりの割合の学生が加入し、社会現象として話題となりました。学生の情報共有やコミュニケーション、人脈を維持・拡張するためのツールとして学習や研究、就職活動など学生生活のあらゆる面に活用されています。その後、一部の高校および企業、組織などのネットワークからの登録も受け付けるようになり、登録ユーザ数はさらに伸びていきました。現在では一般ユーザにもサービスが解放され、登録受け付けが開始されています。
●Blog
個人や数人のグループで運営され、日々更新される日記的なWebサイトの総称です。内容としては時事ニュースや専門的トピックスに関して自らの専門や立場に根ざした分析や意見を表明したり、他のサイトの著者と議論したりする形式が多く、従来からある単なる日記サイト(著者の行動記録や身辺雑記)とは区別されることが多い。
また、CMS(コンテンツマネジメントシステム)としての側面を重視し、時系列にページの自動生成する機能や他のサイトの記事との連携機能(トラックバック)、コメント機能などを備えたブログシステムで運営されているものはすべてブログだとする立場もあります。
インターネットの普及につれて、多くの人が個人のWebサイトで日記をつけ始めたましたが、Web日記は紙の日記と異なり、その内容が広く一般に公開されており、ほかのサイトからリンクされたり論評されたりします。また、電子メールなどを通じて著者と読者がコミュニケーションをはかったり、特定のトピックスについて電子掲示板で多人数で論議することも容易です。
そうした環境の中で、Web日記は独自の進化を遂げ、それまでの個人サイトでもない、紙の日記でもない新しいメディアとして台頭しました。そうした新しい形式の日記風サイトを指す言葉として「Web」と「Log」(日誌)を一語に綴った「weblog」(ウェブログ)という言葉が誕生しました。現在では略して「blog」(ブログ)と呼ばれています。
●SNS
人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型のWebコミュニケーションサービスです。友人・知人間のコミュニケーションを円滑にする手段や場を提供したり、趣味や嗜好、居住地域、出身校、あるいは「友人の友人」といったつながりを通じて新たな人間関係を構築する場を提供する、会員制のサービスの総称です。人のつながりを重視して「既存の参加者からの招待がないと参加できない」というシステムになっているサービスが多いが、最近では誰も自由に登録できるサービスも増えています。
SNSには、自分のプロフィールや写真を会員に公開する機能や、互いにメールアドレスを知られること無く別の会員にメッセージを送る機能、新しくできた「友人」を登録するアドレス帳、友人に別の友人を紹介する機能、会員や友人のみに公開範囲を制限できる日記帳、趣味や地域などテーマを決めて掲示板などで交流できるコミュニティ機能、予定や友人の誕生日などを書き込めるカレンダーなどの機能で構成されています。有料のサービスもありますが、多くは無料のサービスとなっており、サイト内に掲載される広告や、友人に本やCDなどの商品を推薦する機能を設け、そこから上がる売上の一部を紹介料として徴収するという収益モデルになっています。